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善き行いに 善き心

 

 

 

yokiokonai  

 

 

 

 母から受けた最初の教育は、「自分

 

がされて嫌なことを人にしてはいけな

 

い、自分がしてもらって嬉しかったこ

 

とを人にしなさい」というものでした。

 

今も母の声が、耳の奥に残っています。  

 

 

 

 

 母の遺品を整理していた時のことで

 

す。入院中に母が使っていた赤いコッ

 

プを見つけた時、手が止まりました。

 

コップを眺めていると、最期、水も飲

 

めなかった母の姿が目に浮かび涙が溢

 

れてきました。何も出来なかった自分

 

と、母の苦しみを思い出すと、悔しさ

 

と悲しさで、胸が締めつけられそうで

 

した。遺品を前に涙ぐむ私を見た妻は、

 

隣に座り、そっと手を握り、背中をさ

 

すり、一緒に泣いてくれたのです。あ

 

の時ほど、人の優しさが身に沁みたこ

 

とはありません。人は、思いやりのあ

 

る善き行いに癒されて、善き心を持つ

 

のだと思います。そしてそれは、次の

 

善き行いの原動力となるのでしょう。

 

優しさの連鎖が起これば、ほんの少し

 

ずつでも世の中は穏やかになってゆく

 

のではないでしょうか。誰しも支えが

 

必要な時があるものです。そんな時そ

 

ばにいられる人でありたいと私は思い

 

ます。  

 

 

 

 

知恩院 阿弥陀堂

 

 

 

 

 南無阿弥陀佛と称えれば、阿弥陀さ

 

まが極楽に救ってくださることは間違

 

いのないことです。しかし、私たちは

 

死別の苦しみから逃れることができま

 

せん。この世の苦悩に特効薬はないの

 

です。苦しみや悲しみを和らげるのは、

 

人の優しさしかないと思います。でき

 

ることなら、心の中に降る雨に、傘を

 

さしだせるような人になりたいもので

 

す。 

 

 

 

合掌 南無阿弥陀佛

 

 

  

| 法藏院住職 | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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